みんなで育てるよろこび。夢を動かした「有機栽培米技術半期スクール」 受講生インタビュー
- fukusumimurapro
- 2月25日
- 読了時間: 4分
2025年4月、天理市山田町の圃場で「有機栽培米技術半期スクール」が開校しました。 4月から9月までの全12回。10組の受講生が、お米づくりの基礎から実践までを学びました。
今回は、その受講生のひとり、軽米千鶴さんにお話を伺いました。

「やってみたい!」が、動き出した日
もともと「いつか自分で田んぼをしたい」と思っていた軽米さん。 けれど、何から始めればよいのかわからず、気づけば数年が経っていたといいます。
そんなとき、友人から天理市でオーガニックのお米スクールが始まると聞きました。
「やってみたい!! わたしのお米づくりの夢も前に進むだろうと思って、すぐに参加を決めました」
その一歩が、大きな転機になりました。


みんなで育てるから、こんなに楽しい!
軽米さんは、スクールでの時間をこう振り返ります。
「お米づくりは、みんなでやるとすごい楽しいんだと知りました。 育てていく過程を一緒に見守り、大切にして、収穫して食べる。 みんなで喜びを分かち合うって、こんなに楽しいんだなと思いました」

米づくりが教えてくれた“豊かさ”
田んぼに立ち、土や水、太陽と向き合う時間のなかで、軽米さんは大切なことに気づいたといいます。
「昔の人は、これを毎年積み重ねてきたんですよね。 きっと心が豊かだったんだろうなと感じました。 米づくりって、本当に心が豊かになる」
水にも、土にも、太陽にも、季節にも感謝する。 時間がかかるからこそ、ひとりではできないからこそ、喜びが何倍にもなる。
そんな“豊かさ”を感じた半年間でした。

同時期に始まった自分の田んぼ
実は軽米さん、スクールと同じ時期に、自身の田んぼも始めています。
場所は、日本最古の道といわれる 山の辺の道 のほど近く、天理市渋谷町。
きっかけは、散歩イベントでの偶然の出会いでした。
田んぼをしたいと話すと、地元の島岡さんが 「あんた、今から見に行くか?」と声をかけてくれたのです。
その日のうちに見に行き、ひと目で心を決めました。

島岡さんは、何度も様子を見に来てくれたといいます。
「挙げきれないほどたくさんのことを教えていただきました。初挑戦の田んぼで収穫してもらいたいという島岡さんの優しさや応援をいつも感じていました。」
昔は草も大切な資源で、村のみんなで刈り、刻み、肥料にしていたこと。 土を育てる知恵を、島岡さんは語ってくれました。
学びと挑戦が、同時にあったから
自分の田んぼでの悩みを、スクールで相談したこともありました。
「相談すると、解決の糸口が見つかることもありました」
学びと実践が同時にあったことが、何より心強かったといいます。
太陽や山の水、そして人。 お米づくりは、決してひとりではできない。
そのことを、身をもって知る一年でした。
田んぼは、稲を育てるだけではない
軽米さんの知人も田んぼを始められました。
県外からその方と一緒に高校生たちが訪れたことがありました。最初は見ていた彼らが田んぼに入り、夢中で作業する姿を見たとき、軽米さんは思ったそうです。
「やっぱり、土に触れるって楽しいんだなって」
田んぼは、稲を育てるだけの場所ではない。 人と人をつなぎ、心をほどく場所でもある。

未来へつなぐ景色
軽米さんは息子さんの誕生をきっかけに、 「この子を守るために、自分でお米を作ろう」と決めました。
「私は、日本の田んぼの景色が大好き」
棚田に稲穂が揺れる景色を思い描きながら、 何世代先の子どもたちにも、美しく豊かな地球を残したいと話します。
「地球も元気になる方法で、お米や野菜を作っていきたい」

スクールは、軽米さんの夢を押し出してくれました。
「わたしの夢を叶えてくれたスクールでした。
ここで学んだのは、米づくりの技術だけでなく、人と自然、人と人とが支え合いながら生きるあり方でした。
受け取った想いを、自分の田んぼで育て、また次の誰かへ。
そんなつながりを、これから少しずつ紡いでいけたらと思っています。」





コメント