「やったことがないから、やってみようと思った」
そうお話ししてくれたのは、福住村プロジェクトのオーガニックハーブ育成に参画する榊原さん。
「レモン系の何かがいいなと思って…」
土地に合っているのか、畑に勢いよく「レモンバーベナ」が育っていました。
一本ずつ、手で刈り取ります。
畑初心者の榊原さんを、長く家庭菜園をされているお母さまがサポートしています。
伺った日の畑では、茄子が艶々と実っていました。
この日は息子さんも一緒に、親子3代での作業。
大阪や神奈川で暮らしていた息子さんは、今秋から福住に戻ってこられたそうです。ここ里山の暮らしは「落ち着く」と話してくれました。
榊原さんにも、聞いてみました。
「人がいいですよね。みんな知っている人で
年齢など関係なく付き合えている。それは消防団であったり、いろいろなことを一緒にしてきて関係性が培われているのでしょうね」
新しいことを、やってみよう!
そう思わせてくれる安心感のある風土を感じました。
福住校区におけるオーガニックハーブプロジェクトの始まりは2023年。
里山オーガニック研究所でハーブ栽培の実証実験やハーブの混植栽培などを行ないました。
2年目の2024年度は、校区内の有志者16組を中心に10種のオーガニックハーブ栽培をしています。
収穫されたハーブは、里山三年晩茶と合わせてブレンドティーとしての商品化や、奈良県内のホテルで使用されています。
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ハーブの荷受けや加工を担当している浦久保さんにお話しを伺いました。
「ハーブの育成に関しては、初めての方も多く、オーガニック栽培という観点からの虫対策、お手入れや収穫の仕方など、実際に畑に伺って一緒に考えたり、皆さんから教えてもらうこともあります。
オンラインのグループを作成していて、情報提供によるフォローや納品日の調整など、コミュニケーションをとりながら、ハーブと共に私自身も成長させてもらっています。」
「作ったハーブが商品となり、たくさんの方に届けられる喜びや楽しみも共有していくことで、ハーブの育成にやりがいを感じながら持続させられるのではないかと思っています」
浦久保さんが育成者さんと、丁寧に関係性をつくられていることが伝わってきます。
この日も、納品時に育成者さん同士でお話しする姿がありました。
ハーブの育成を通して、地域内の繋がりも紡がれているように感じました。
福住村プロジェクトでは、日本はっか、レモンバーベナ、ローズゼラニウム、レモングラス、トゥルーシー、ブラックミントなどの育成、出荷をしています。
ご興味のある方は、お問い合わせください。
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