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秋の観察会「秋空を渡る猛禽ーサシバ、オオタカを追え!」



南へ向かうサシバ。関西各地で1日に1000羽以上渡ることもあるそうです。(写真提供:江藤公俊さん)
南へ向かうサシバ。関西各地で1日に1000羽以上渡ることもあるそうです。(写真提供:江藤公俊さん)

2025年9月28日、天理市山田町で野鳥の観察会が行われました。

昨年度に山田町の畑で実施された調査で、渡り鳥のルートであることが判明したことを機に今年度も継続し調査を行いました。福住小中学校生物部も参加し、専門家から教わりながら観察を楽しみました。はじめに双眼鏡の使い方のレクチャーを受け、青空や木々を見上げて対象物を捉えてみます。「渡りとの縁は運とタイミング」さて、サシバは現れるのでしょうか。


夏の生きもの調査に引き続き「里山いきもの研究所」の江藤公俊さんが講師として来てくださいました
夏の生きもの調査に引き続き「里山いきもの研究所」の江藤公俊さんが講師として来てくださいました
観測点へ向かいます
観測点へ向かいます

野生動物調査員の中井和彦さん
野生動物調査員の中井和彦さん

観測点で初めに見られたのは、キジバト。

続いて、ノスリ、ハシブトガラスなど。

昨年の調査では絶滅危惧種を含む10目27科62種の鳥が確認されたといいます。

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そして、今回のお目当てのサシバが雄大に空高く渡っていく姿も見られました。

(写真提供:江藤公俊さん)
(写真提供:江藤公俊さん)

「サシバ」は国境や海を越えて「渡り」をするタカの一種です。本州から九州で子育てをし、南西諸島から東南アジアで越冬します。

しかし、環境の変化などから、サシバは絶滅の危機を迎えているそうです。

サシバの保全のためには、サシバが生息する地域の環境を保つことが重要であり、

現在、この地域はサシバの渡りのルートとなっており、サシバの好む里地・里山・山林も多く残っていることから、中継地または休息地としての役割も担っているかもしれません。

当地域では繁殖も確認されているため、環境は比較的整っているといえます。



調査員の吉村大崇さん
調査員の吉村大崇さん

吉村さんは、高校生の時に校庭で見かけた「シメ」を「おもしろい鳥がいるな」と思ったことがきっかけで鳥に興味を持ち始めたそうです。

本格的な調査に子どもたちが同行することで、興味や好きを深める楽しさや、その後の社会とのつながりも感じてもらえたらと思います。


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講師の江藤さんから、子どもたちにメッセージをいただきました。


「今回のサシバ観察会をきっかけに、バードウオッチングに興味をもってもらえたらうれしいです。

と言われても…鳥ってどこにいるのかな?

答えは『どこにでもいる』です。


空を飛んでいる鳥。

枝の間を飛び回っている鳥。

地面を歩いている鳥。

電線にとまっている鳥。

水面に浮かんでいる鳥…など。


いろんな環境ごとに違った種類の野鳥を見ることができます。

「こういうところにはどんな鳥がいるのかな?」という視点で、いろんな野鳥を探してみてください。

まずは身近なところから。双眼鏡と図鑑を持って、フィールドに出かけてみよう!」



福住村プロジェクトでは、多様な生物・植物が共存する森や里山と私たちの暮らしについて、知ること・学ぶこと、共に考え実践していく機会をつくっています。

ご興味あることから、ぜひ参加してみてください。



本観察会は、

天理市の里山地域、福住校区から持続可能な教育と文化を未来へつなぐプロジェクト

「福住村塾2025」として開催されました。


地域の魅力を再発見し、世代を超えて共有する学びと創造の場を

~生きものやアートを通して地域の宝物を見つけよう~


日時:2025年9月28日

場所:天理市山田町

講師:江藤公俊さん(一般社団法人 里山いきもの研究所 )


主催:天理市(人生100年時代作り・地域創生ソフト事業)

企画・運営:一般社団法人 みんなとふるさと



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奈良県天理市川原城町 605番地

TEL:0743-63-1001

開庁時間:8:30〜5:15

(土・日・祝日、年末年始は除く)

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